雨の中、傘を片手にスマホをタップ。
──そんな旅の写真、なんだか物足りない。
2泊3日の旅に、一眼カメラを持って行ったのに。
雨ばかりで、傘差しながら構える気力なんて出やしない。
結局、ほとんどスマホ。
夏休みだから、人も多い。
撮る前から気持ちがすり減って、落ち着かない。
あらためて思う。
静かなホームコースでバイクを撮る時間は、やっぱり贅沢だ。
27日ぶりのプチツーリング
写真が撮れなかった分、うずうずしてた。
27日ぶりのプチツー、行き先は漁港。
お盆のせいか、荷捌き場は静かだった。
隅っこのベンチでは、地元のおじさんたちが世間話。
その声を背中で聞きながら、ひとりシャッターを切る。
汗はじわじわ出てくるけど、心は不思議と落ち着く。
撮ることだけに集中できる、この感じ。
旅では味わえなかった贅沢って、こういうことだ。
静かな場所でこそ撮れる写真
観光地は景色が新鮮で楽しいけど、撮るための静けさはあまりない。
人が多いと撮るのをためらうし、一眼の準備も面倒になる。
その点、ホームコースは違う。
何もない──それがいい。
「ここで撮る」と決めた瞬間、そこが自分とバイクだけの場所になる。
今しか撮れない景色
この日、港の先にある灯台は工事中。
足場だらけで、きれいとは言えない。
でも、それは今だけの姿。
静かな港に、そこだけ異質な灯台。
気づけば、その景色の中に立っていた。
おわりに
雨や暑さで撮れなかった分、ホームコースでの撮影は格別だった。
隔週で走ってると慣れも出るけど、旅行後に走るホームコースは新鮮で安心感もある。
この日は、静かな漁港で愛車を撮影。
旅先とはまったく違う、別次元の贅沢なひと時だった。
まだ撮り足りない気持ちは残ったけど、それは次回のお楽しみ。
そう思いながら、港をあとにした🏍💨