Yシャツ──それは本来、バイクには不向きな服。
でも、私はそれを着て走った。
すべては、捨てる前のひと走り──
そんな一枚の記録です。
再利用という建前
このシャツ、元は旦那のもの。2万円也。
せっかくの新品なのに、1回の着用で終わった。
胸に差しっぱなしのボールペンに気付かず、そのまま洗濯。
強烈なインク染みが刻まれてしまった。
気付かずに洗濯した私、ボールペン差しっぱなしの旦那。
どっちが悪い?と一瞬よぎったが、いずれにせよ仕事での再使用は無理だった。
目の前で廃棄しようとする旦那。
ちょっと待って!
1度しか着てない2万円のシャツ、捨てるなんて勿体ない。
白シャツへの期待
バイクに乗っていると、服が汚れることが多いから、どうしても濃色を選びがち。
でも、夏場の黒ってすごく暑い。
だから、光を反射する白い服に憧れがあった。
インク染みの付いた、汚れてもいいワイシャツは、夏のバイク散歩には最強のアイテムだと思い付いた。
ワイシャツを着たことへの違和感
ワイシャツは、どこまでいってもワイシャツだった。
インク染みの白Yシャツをズボンにイン。
久々に巻いたベルトが、50代の腰回りの現実を突きつける。
ふだんは隠している部分だけに、気恥ずかしいものがあった。
バイク散歩で使えないことはない。
でも、何をどう取り繕っても──
やっぱりそれは、ワイシャツだった。
セルフスナップ地獄編|ぬ~べ~スタイルで白シャツに挑む
せめてもの提案として、「地獄先生ぬ~べ~」をイメージしてみた。
ネクタイは持っていないので、ワイシャツと黒パンで。
鬼の手はバイクグローブで代用だ!
日が暮れる茶畑近くで実践するも、一部始終を散歩中のおじいさんに見られていた。
「なんの写真撮ってる?」
尋ねられたが、「ぬ~べ~気取りの自撮りです!」とは即答できなかった。
すかさずおじいさんが「飛行機?」って言ってくれたので、「そう、飛行機!」と誤魔化した。
嘘つきになるので、途中で飛行機も撮ってみたが、ハエみたいな写りだった。
加えて、地獄先生ぬ~べ~という、なりきり遊びの空振り感も大きかった。
おわりに|ワイシャツ供養
この日、インク染みYシャツと一緒に走り、写真も撮った。
それだけでもう充分。
「さようなら、ワイシャツ👋」
どこまでも滑稽だったけれど、久々に楽しめた。
悪くない別れ方でした。
次はもっと気楽な服と走ります。
以上、お誕生月企画のセルフスナップでした。
この日の服装記録の詳細については別記事にて紹介予定。