2019年6月19日、7月の土用の丑の日に因んで、SR125で以前から気になっていた養鰻池跡に行ってみました。
養鰻池跡に行く前は、下記の通りバイク写真目当てでアジサイを見に行ったのですが、既に枯れ始めていたため、次なる被写体を求めて養鰻池跡に向かった次第であります。
養鰻池跡に出掛けた理由
養鰻池の設備小屋と池の囲いらしき跡
養鰻池(ようまんいけ)とは、ウナギを養殖する池であります。
かつてウナギ養殖が盛んだった時代は、私が時折りバイク乗車する辺りにも上写真のような養鰻池が残っていた記憶ですが、時代の流れとともに埋め立てられたり田んぼになったりして、現在では限られた場所にしか存在しないと思います。
養鰻池の光景は、私が物心ついた頃の記憶なので、今となっては稼働していた養鰻池の水車の記憶すらもおぼろげであります。
そんな時代の流れとともに消え去った養鰻池ですが、今年に入りそれらしき跡地を発見。
もう見れないものだと思っていた昭和時代の施設が、令和になっても廃墟と化してひっそり残っていた事に驚きと同時に懐かしさも覚え、今見ておかないと二度と見れないという焦りも重なりバイクで出掛けた次第であります。
養鰻池跡の田んぼで、バイク写真
OLYMPUS E-PL8 /M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 R / ヴィンテージ
タイトルに有る養鰻池跡でのバイク写真は、冒頭写真が精一杯でありました。
でもこの日は約40年前の記憶に残る養鰻池に出会えた事が新鮮で、ひたすら小さな廃墟と池の囲いを眺めては写真に収めておりました。
養鰻池の代表とも言える水車が確認できなかった事が残念ですが、当時を思わせる池の囲いや設備小屋らしき物が見れただけでも満足でありました。
写真に撮った田んぼも、かつては養鰻池だったのかと思うと、見慣れた田んぼがいつも以上に新鮮かつ愛おしく感じてしまい。
もちろん、その場所に佇む自分のバイクも愛おしく。
忘れかけていた原風景
養鰻池跡で過去に思いを馳せる
CASIO EXILIM /EX-FR100 /
私にとっての原風景は茶畑だと思っていたのですが、今回たまたま養鰻池跡を見かけたことで、消えかかっていた遠い日の記憶が蘇り。
茶畑のある風景も私にとっての原風景であることは確かなのですが、それ以前に養鰻池のある風景が自分にはインプットされていた事を今回改めて認識。
当時、養鰻池だった事も理解しないまま埋め立てられてしまったため、記憶から消えかかっていたのかもしれません。
養鰻池跡では、趣味で出掛ける戦争遺跡や炭鉱跡地とは異なる感覚があり、何もない場所にも関わらず長居してしまいました。
戦争遺跡や炭鉱跡は、自分にとっては好きなジャンルであって実際に経験したわけではないため、当時の痕跡を眺めて過去をイメージしたりするくらいなのですが、養鰻池は自分の記憶に残っていた日常的な風景だったため、趣味で出掛ける戦跡などとは違った趣があったかもしれません。
今回の写真は養鰻池という限られた地域と年代の人でないと共感できないテーマですが、小さな町の過去に栄えた産業という事で見て頂けたら幸いであります。