季節のバイク写真記録

アジサイとバイク写真撮影──10年の記録と変化

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<2025年6月更新>
初心者から積み上げた、“撮る理由”の軌跡


アジサイとバイク──10年にわたる季節の記録です。

満足のいく写真は今も撮れません。

でも毎年6月、気づけばこの花にバイクを添えたくなる。

そんな「うまく撮れなかった」記録も含めて、ここにまとめてみました。

本記事では、2013年の“冴えない一枚”(上写真左)から、2023年の“お気に入りの一枚”(写真右)に至るまでの10年記録をメインに掲載。

本来であれば、過去から現在へと振り返るのが自然かもしれませんが──

今後の追記を考慮して、現在から過去へと遡る構成としました。

2024年のバイクと紫陽花

青や紫の紫陽花を背景に、2台のバイク(YAMAHA SR125とXSR900)が並ぶ。
SR125に跨ったライダー(女性)と、XSR900の横に立つライダー(男性)が立ち話をしている様子をセルフタイマーで撮影。
山道沿いの緑に囲まれた場所で、夫婦バイクツーリングの一場面を演出した一枚

2024年は、「アジサイと夫婦バイク写真」に挑戦。

2台のバイクを並べて構図を決め、二人で写る——

簡単かと思いきや、予想以上に気力も体力も消耗。

相手への気遣いや、撮影場所の制約も多く、2年ほどの挑戦で見切りをつけることに。

そして2025年。

再び、自分一人とバイク、そしてアジサイに向き合う撮影スタイルに戻りました。

その変化に少し寂しさを感じつつも、やはりひとりの方が自由で、気楽に“好きな構図”を追えるという実感も。

試してみたからこそ気づけた、自分に合った撮影スタイルだったのかもしれません。

2023年のバイクと紫陽花

紫陽花の花越しに、バイクに跨ろうとするライダーの後ろ姿。パンツの青紫が花の色に溶け込むようにリンクしている

アイキャッチ画像を含め、今のところ、アジサイとのバイク写真では一番のお気に入り。

ポイントは、アジサイと同じ色合いのパンツを合わせた点。

色を合わせて撮ったところで、誰かが気づくわけでもないけれど。。。

撮りたかった、ただそれだけの一枚。

2022年のバイクと紫陽花

ピンクのアジサイと黒いYAMAHA SR125、そしてピンク系のリネンシャツを着た女性ライダー。道端の花とバイクに自分を加えたセルフ撮影で、花と服の色をリンクさせた構図に挑戦。ライダーはヘルメットとメンズ用プロテクター装備で立ちポーズをとっている

10年前は、バイクをフレームに収めることすら怪しかった。

この年、ようやくアジサイ+バイク+自分、という構図に挑戦。

花の色に合わせたピンクのシャツ。

色だけは揃った。

……でも、プロテクターによる兄貴感が気になった。

“女性らしさ”とは何だろう。。。

その答えを探す、途中の一枚。
 

2021年

関節痛で6月はほとんどバイクに乗れず。

2020年のバイクと紫陽花

陽射しが差し込む小道沿いに停められたYAMAHA SR125。青紫の紫陽花が背後に咲き乱れる中、光を受けて静かに佇むバイク。撮影者は日陰からこの光景を捉えている

初めてアジサイとバイクを撮ろうと向き合った2013年。

あの頃の自分には、撮れなかっただろうな──

そう感じられる一枚が、ようやく撮れた気がした2020年でした。

アジサイとバイクという組み合わせは同じでも、“ただ並べただけ”には見せたくないという想いが、当初からずっとありました。

エフェクトや編集に頼った部分もありますが、バイクの存在を風景に馴染ませようと意識するようになった頃です。

改めて見返すと、地味で印象に残らない写真かもしれません。

でも、当時の自分にとっては「ようやくここまで来た」と、ひとりで静かに興奮した、そんな一枚でした。

2019年のバイクと紫陽花

紫がかった青のアジサイをクローズアップで撮影。
背景には黒いバイク(YAMAHA SR125)がぼかされて写り、晴天の光が全体を柔らかく包む。
花は鮮やかだが、手前と奥の対象がはっきり分かれた構図

晴れ間のみずみずしいアジサイを期待して出かけるも、花はすでに枯れ始め。

それでも何とかきれいな部分を探し、バイクと一緒に強引に撮影。

当時、「紫陽花は暗く撮ると良い」という情報を真似て、四隅が暗くなるエフェクトをかけてみました。

でも、実際は晴天だったため、どこかちぐはぐな仕上がりに。

自宅で見返すと、“アジサイの前で撮りました”的な写真に過ぎず、どこか不完全燃焼。

でも、この物足りなさが、翌年以降の写真への課題になった気がします。

5年のブランク

2018年~2017年

茶屋「扇屋」の軒下に停めたバイク(YAMAHA SR125)。右奥には「子育て飴」の看板が下がり、その奥の緑の中に、咲き始めたばかりの紫陽花がかすかに見える。曇天の下、落ち着いた雰囲気の中で撮影された一枚
2017年6月撮影

アジサイとバイクを一緒に撮れる場所をなかなか見つけられず。

たまに見つけたとしても、「うまく撮れないかもしれない」という自信のなさから、見送ることが多かった2年間でした。

この日訪れたのは、子育て飴で知られる「扇屋」。

看板の奥には咲き始めのアジサイがあったけど、写真として撮るには難しく、結局そのままに。

今になって見返すと、「撮っておけばよかった」という気持ちもありますが、当時は“咲き始め”という理由で見送ってしまい。

加えて、お散歩ツーリング中に「アジサイを見つける」こと自体が、まだ難しい頃でもありました。
 

2016年~2014年

バイク(ビラーゴ250)のタンクやメーターに、背後の紫陽花が反射して写り込んでいる写真。クロームパーツの曲面に青紫の花が揺らぎながら映り込み、実際の花は写っていないが、紫陽花の存在を感じさせる構図
2013年6月撮影

ビラーゴ250に乗っていた頃の話です。

当時はバイクも自分の体調も万全とはいえず、アジサイの季節にカメラを構える余裕すらありませんでした。

今思えば、体調不良の原因はプレ更年期だったかもしれません。

それでも、「何かを撮りたい」という気持ちだけは強かった。

バイクのクローム部分に写り込んだアジサイをとらえた一枚が、数少ない記録として残っていました。

粗削りな写真ですが、“写っていればそれでいい”という、初心者らしい潔さはあったかも。

その後、ビラーゴとは2016年に別れ、SR125との原付二種生活が始まりました。

車体が軽くなったおかげで体への負担も減り、少しずつ体調も回復。

撮影の自由度も上がり、「バイクと写真のある生活」の再スタートを切ることになりました。

今になって思うのは、見栄えよりも“自分に合ったバイク”こそが、記録を続ける鍵だったと感じております。

2013年のバイクと紫陽花

青紫のアジサイが咲き誇る横に、ワインレッドのビラーゴ250が寄せて停められている。バイクはやや斜め後ろから撮影されており、花の密度は高いが光は曇り気味。花とバイクをフレームに収めた、やや静かな雰囲気の写真

初めてアジサイとバイクを“撮ろう”と本気で向き合った2013年。

結果は、執念深く頑張った割に冴えない写真を量産して終わりました。

ミラーレス一眼を手にしたばかりで、設定はすべてオート。

「カメラがなんとかしてくれるだろう」という淡い期待は、見事に裏切られました。

バイクとアジサイをフレームに収めるだけで精一杯。

ただ並べただけの構図に不満を感じながらも、電線を避けたり、背景に気を遣う“心意気”だけは確かにありました。

……それなのに!

青紫のアジサイの前に停められたYAMAHAビラーゴ250。やや曇り空の下、クラシックなバイクが横構図で写されている。バイクの後輪近くに白い石が写っており、そこに視線が吸い寄せられる構図

後輪の下に、石ころがひとつ。

それだけで、写真全体の“締まり”が失われました。

加えて、当時の私はハンドルを切って停める癖があり、どの写真も似たような角度ばかり。

撮影ノウハウやカメラの指南本を読んでも理解できず、頭にも入らない。

結局、「失敗を重ねて気づくしかない」という結論に辿り着きました。

無理に上達を目指すのではなく、次は石を避けよう──

そんな小さな意識の積み重ねが、少しずつ写真を変えていきました。

今なら、邪魔なものは画像編集で消すこともできます。

でもこの写真は、“気づけなかった自分”の証拠として、あえてそのまま残しています。

紫陽花とバイク──

苦手意識が刷り込まれたのも、この“空回り”の記憶があるからこそ。

ただ、この失敗がなければ、10年も向き合い続けることはなかった。

今では、そう思っています。

2012年6月の紫陽花

青空の下で咲く紫の紫陽花 紫陽花と青空
カタツムリが描かれたスロー運転の看板 カタツムリが描かれたスロー運転の看板

お散歩ツーリング中、はじめてアジサイを撮った年です。

カメラはリコーのコンデジ、CX2だった記憶。

この頃は、バイクと一緒に写真を撮るという発想すらなく、近くの植物や風景を気ままに撮って楽しんでいました。

バイクを撮ろうとしても、どうすれば見栄え良く撮れるのか分からず、撮れなければ、それで終わり。

気晴らしとしてのお散歩ツーリングと写真だったので、バイクが写っていなくても特に困ることはありませんでした。

転機となったのは、2010年にブログを始めたこと。

思いつきで始めたものでしたが、バイク散歩の記録と写真を残すにはぴったりでした。

それまでは写真を撮るという習慣がなかったため、遅ればせながらバイク写真を残すきっかけとなりました。

そして今──

当時の写真が、記録の“はじまり”として意味を持つことになろうとは、そのときはまったく想像していませんでした。

おわりに

バイクとアジサイ──

その組み合わせに、毎年少しずつ向き合ってきた10年でした。

使用カメラは、10年前から変わらずオリンパス(OM SYSTEM)。

現在は OM-D E-M10(MarkⅢ)と PEN(E-PL8)の2台使いです。


アジサイの咲く頃は、梅雨まっただ中。

雨が続けばバイクに乗れず、晴れれば暑さが厳しい。

バイク写真にとっては、難しい季節でもあります。

さらに行動範囲が限られることもあり、バイクと一緒に撮れるアジサイに出会える機会もそう多くはありません。

ここ数年は、刈り取られてしまう花も多いです。

それでも──

毎年6月、“撮りたい”と思わせてくれる花がアジサイでした。

思うようにいかないことも多いけど、撮れたら、やっぱりうれしい。

そんな気持ちで、これからも細く長く、続けていけたらと思います。

<初投稿:2023年6月29日>

ビワの実がたわわに実った枝をクローズアップし、その下に停めたYAMAHA SR125のタンクと前輪が写っている構図。背後にはザクロの赤い花もわずかに見えるバイクに乗った日の服装メモ|2025年6月上旬・ビワの実のなる頃前のページ

バイクに乗った日の服装メモ|2025年6月中旬・アジサイ見納めの頃次のページ路肩に咲くガクアジサイと黒いYAMAHA SR125のバイク。 花はすでに終盤で色褪せているが、緑の中に淡い紫がわずかに残っている。 バイクは引き構図で静かに佇み、季節の終わりを見届けているような一枚

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