2019年11月2日、なんとなく体調が優れなかったのですが、家でぢっとしているにはもったいない好天気だったのでSR125で出掛けてみました。
何回走っても慣れない道
毎年、寒くなる前に走る山道があります。上写真の国道473号です。
茶畑・大井川・大井川鐵道の眺めが印象的で、のどかな風景はツーリングにはぴったりなルートかと思います。
運が良ければSLにも出逢えます。
そんな静岡らしさ満載の景色は大好きなのですが、ぢつはわたくし、バイクで走っていると次第に嫌気が差して途中で引き返してしまうのが毎度のパターンであります。
引き返すポイントも静岡弁で言うと「しょっくち」、大井川鐵道の終着駅のある千頭には全然及ばない川根本町以前とも言える入り口地点であります。
この日も走っているうちに体調に不安を覚え、途中で引き返そうかそのまま直進しようかモジモジした結果、途中地点で写真を撮って引き返した次第であります。
大好きな砂利プラントと
自転車乗りさんの精一杯を見た
上写真を撮った場所は峠を降りた位置にあるので平坦ですが、その前はクネクネした山道へと繋がっております。
この峠道が何回走っても慣れない道で、この日もナメクジの如く走っていたら、前方に自転車乗りさんが目に留まり、彼も振り返って私の存在を確認。
「自転車乗りさんが居るなぁ。抜かせるかなぁ。。。」と思ったところでダウンヒルに突入。
下り坂でスピードに乗る自転車乗りさんを、私は追い抜くことが出来ませんでした。
自転車の車輪が目一杯回転する「シュンシュンシュンシュン…..」という音と、スピードとカーブによる制御で「ミシミシミシミシ……」と鳴り響く自転車は見ていて緊迫感あふれるものでした。
この緊迫感を例えるなら、F1ドライバー目線のカメラ映像で見る走行状況といったところでしょうか。
ダウンヒルが終わると自転車乗りさんは一気に減速。
山道を命がけで下る彼と自転車の精一杯を目の当たりにし、こちらまで緊張してしまいました。
ちなみに20代の頃、ビーチクルーザーで夜間下り坂を走っていたら途中でライトが切れてしまい、スピードに乗ったまま自転車を制御するという緊迫感あふれる状況に陥ったことがあります。
その時も車輪はシュンシュン、自転車全体からはミシミシとした振動が伝わってきたことを彼のダウンヒルを見て思い出し。
20代の私は何とか坂道はクリアできたのですが、その直後に縁石に引っかかって転倒。(運良く擦り傷程度で済んだ)
私が何を言いたいのかと言うと、自転車の緊迫感あふれるダウンヒルはとっても危険だということです。
旦那に報告したら「煽ったのか?」なんて悪者扱いされてしまいましたが、そんな意地悪なことはしていないし、ナメクジ走行しか出来ない私が煽り運転なんて絶対無理!
※写真の自転車乗りさんは上記内容とは無関係です。
バイク写真撮影が恥ずかしい
北上すれば立派な観光地があるので、完全武装した早くて強そうなライダー達を473号ではよく見かけます。
ナメクジ走行の私はいつもの調子で走っていると狭い道では通せんぼしている事もあり、そんな彼らや車に道を譲るため、気付くとミラーばかりを見て走っていることが多いです。
背後を気にしてミラーばかりを見ていることに毎回嫌気が差してしまう事、山の日陰は寒い事などが加わり、この日も行ける所まで北上しようといった志しはゆったりとした大井川の流れとともに消え失せていきました。
一旦はそのまま引き返そうかと思いましたが、それではブログ記事が書けないためUターンして写真を撮りました。
完全武装して北上していくライダー達を横目に、なんでもない道沿いで写真を撮る自分に今回は恥ずかしさを覚えました。
前日まで頭痛で弱っていたのもありますが、10月に北海道で見た紅葉が素晴らしすぎたというのも頭の片隅に残っていたせいもあるかも。。。
上記でもチョロっと書いたのですが、北海道の絵に描いたような紅葉を見て、近場の限られた場所で頑張って撮った自分の紅葉写真にお粗末さを覚えて自信を失いかけたのは確かであり、そんな感情がまだ残ってのバイク乗車だったため、普段よりもバイク写真に対する意欲が低かったかもしれません。
そのせいか、写真を撮っているうちに頭痛が復活。。。
失った自信を取り戻すナイスビューポイント
近場で精一杯のバイク写真を楽しんでいることは今に始まったことではなく、そこでの写真とメジャーな観光地での絶景を比較するのは無意味な行為であります。
ミラーばかりを見ていたバイク乗車から普段のナメクジ走行に戻った時、光り輝くポイントを発見。
大きな白い「茶」文字と大井川を含めた島田市街が印象的なナイスビューポイントであります。
ナイスビューポイントは写真撮影中、近くを通り掛かった外国人グループの中の一人が口にしていたのでそのまま真似しました。
誰もが振り返るナイスビューポイントを独占し、これが自分のバイク写真における芸風だということを改めて実感。
先程は写真撮影中に頭痛が出てしまいましたが、ナイスビューポイントでは居心地が良くて助走をつけてジャンピング自撮りが出来るまでに復活。
無理に遠くへ行こうとせず、のんびり走って見える光り輝く光景を撮るのが自分には合っているようです。